空き家の光熱費はどれくらいかかる?電気やガスを止めるべきかご紹介!

節約意識が高く、効率的な空き家管理に関心を持つ方は多くいらっしゃるでしょう。
空き家の管理は、単に家を空けるだけではなく、さまざまな要素を考慮に入れる必要があります。

そこで今回は、光熱費の基本料金や空き家の電気代を節約するための具体的な方法、その利点と欠点について解説します。

□空き家にかかる光熱費

空き家の光熱費は自治体や契約内容によって異なりますが、年間3万円程度が一般的です。
ここでは、空き家にかかる光熱費の目安と、追加のコストについて具体的に解説します。

・ひと月にかかる基本料金の目安

1:水道代・約1,000円~1,500円

水道管の口径によって基本料金が変わります。
一般的な家庭で使用される最大口径は20mmで、1,500円以内が一般的です。

2:電気代・数百円~2,000円

契約アンペア数によって基本料金が異なります。
最低限に抑えると、電力会社によっては300円未満の場合もあります。

3:ガス代・約1,000円~2,000円

都市ガスとLPガスで異なりますが、一般的には都市ガスの基本料金が低く、1,000円前後です。

・追加コスト

配水管やガス管、電気配線の劣化防止コストや、空き家を管理するための交通費も考慮する必要があります。
自宅との距離が遠いほど交通費はかさみ、年間数十万円かかる場合もあるのです。

空き家の光熱費は、必要な基本料金と、それに加えて考慮すべき追加コストを理解することが重要です。
これらを踏まえ、節約策を検討しましょう。

□空き家の電気は止めるべき?止めないでいるべき?

空き家の電気契約を継続するかどうかは、多くの方にとって重要な検討事項です。
ここでは、電気契約を解約するメリットとデメリットについて分析し、どのような場合に契約を継続すべきかを解説していきます。

*契約を解約するメリット

電気契約を解約すれば、当然ながら電気代の請求はなくなります。
この点は、節約意識が高い方にとって大きなメリットです。

*契約を解約するデメリット

電気契約を解約すると、電気の使用が不可能になります。
これはトラブル発生時の対応や、掃除機の使用、給湯器の利用などに大きな影響を及ぼします。
万が一、将来的に電気を必要とする状況が生じた場合、契約の再開には手間と時間がかかることも考慮すべきでしょう。

*契約は止めるべき?止めないでいるべき?

電気契約の解約がもたらすメリットとデメリットを考慮すると、将来的に空き家を利用する可能性がある場合は、契約を継続しておくことが賢明です。
電気が使えなくなるというデメリットは、予想以上に大きな影響を及ぼすため、節約目的で契約を解約する場合も慎重な判断が必要です。

□空き家の電気代を抑える方法をご紹介

空き家の電気代を節約する方法は、効率的な家の管理において重要です。
ここでは、電気代を抑えるための実用的な方法を具体的に紹介します。

1:コンセントをすべて抜く

コンセントを差し込んだままにすると、待機電力が発生します。
この電力は大きな金額にはなりませんが、長期間に渡ると無視できない電気代が発生します。
基本的には、すべてのコンセントを抜いておきましょう。

2:契約アンペア数を下げる

契約しているアンペア数を下げることで、基本料金を削減できます。
例えば東電力のプランを例に取ると、10Aで286円、15Aで429円となります。
空き家においては、10~15A程度あれば十分です。

3:ブレーカーを落とす

電気が不要な場合はブレーカーを落とすことで、電気代を抑えられます。
これにより、1ヶ月当たりの電気代が安くなるだけでなく、漏電による火災リスクも防げます。

以上の方法を実施することで、空き家の電気代を効率的に抑えられるのです。
経済的な負担を減らし、安心して空き家を管理するための一助となるでしょう。

□空き家のライフラインを停止するリスクってなにがあるの?

空き家の管理において、光熱費を削減するためにライフラインの解約をすることもありますが、その際のリスクを理解することは非常に重要です。
ここでは、水道、電気、ガスの停止がもたらす影響について解説します。

1:水道を止めるリスク

水道管に水が溜まっていない状態は、サビの発生や冬場の凍結、地震時の破裂リスクが高まります。
また、掃除や庭の水やりなど、水が必要な場合に不便を感じることがあるでしょう。

2:電気を止めるリスク

電気を止めると、浄化槽のエアポンプや冬場の凍結防止ヒーターが作動せず、トラブルの原因となる可能性があります。

3:ガスを止めるリスク

ガスを止めると、お湯を沸かすことや料理ができなくなりますが、空き家では料理や風呂の利用は少ないため、リスクは限定的です。
ガス漏れの心配もなくなりますよ。
水道・電気・ガスの中では、ガスを止めても問題は少ないでしょう。

これらのリスクを考慮した上で、ライフラインの管理計画を立てることが不可欠です。
光熱費の削減と管理上のリスクをバランス良く考え、最適な判断を行いましょう。

□まとめ

本記事では、空き家の光熱費に関する基本料金の目安と追加コスト、電気契約を継続するべきかどうかの検討、電気代の節約方法、そしてライフラインを停止する際のリスクについて解説しました。
これらの情報を活用して、空き家の効率的な管理と光熱費の節約を実現しましょう。
空き家の管理は、単なる費用削減以上の慎重な計画と理解が必要です。

監修者情報

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アーバンネットワーク株式会社
松本 幸治

代表挨拶