空き家解体費用の全て!相場や補助金・注意点まで解説します!

解体費用の相場がわからない、補助金やローンの存在を知りたい、解体の流れや注意点を把握したいという方は多くいらっしゃるでしょう。

今回の記事では、解体費用の相場と解体の流れ、ポイントを明確にし、空き家の所有者が安心して解体手続きを進められるように解説します。
この記事を読めば、解体のプロセスが明確になり、安心して手続きを進められるでしょう。

□家の解体費用の相場と変動要因

*解体費用の相場

解体費用は一般的に坪当たりの単価で示されます。
この坪当たりの単価は地域や建物の構造によって大きく変動する可能性があります。
一般的には、木造の家では坪3~5万円、軽量鉄骨造では坪6~7万円、鉄筋コンクリート造では坪7~8万円となっています。

この単価には、解体作業の複雑さや危険性、業者のスキルレベルなども反映されています。
したがって、単純に坪数をかけただけの費用ではなく、多くの要素が影響しています。

*解体費用の内訳

解体費用は仮設工事費(養生費)、解体工事費、廃棄物処分費、整地・清掃費、諸経費といった項目で構成されます。
これらの費用は家の構造や敷地の広さ、現場へのアクセスによって異なります。

1.仮設工事費

仮設工事の費用は、高所作業に必要な足場や養生ネットの設置が大部分を占めます。
また、必要に応じてトイレや電気、水道の仮設と、柔らかい地盤の場合には養生鉄板も含まれます。

2.解体工事費

解体工事費用は主に「家の解体」「外構の解体」「重機手配」の3つからなります。
建物の種類や立地、老朽化の程度によって工事価格は異なります。
外構の解体には庭や塀、アプローチや車庫などの解体費用が含まれることが一般的です。
また、重機手配には重機の運搬費や操縦人員、重機のリース代などが含まれます。

3.廃棄処分費

家の解体工事によっては、木材や断熱材、基礎のコンクリート、屋根の鉄板など、大量の廃棄物が発生します。
建設リサイクル法では、廃棄物を適切に分別して処理することが義務付けられており、処分費用もかかります。
廃棄物の量はかなり多いため、解体費用全体の中でも大きな割合を占めています。

4.整地・清掃費

整地の費用には、単に土地を均す工事だけでなく、地中に何か埋まっていないかを確認する作業も含まれます。

5.諸経費

建物の調査、官公庁の手続き、車両の駐車料金などが含まれます。
また、解体後に地中から出てきた瓦礫やコンクリート片の撤去費用が加算される場合もありますよ。

□解体工事の流れ

空き家を解体する際の流れを5つのステップにわけて紹介します。

1.見積もりと業者選定

解体工事の最初のステップは、見積もりと業者選定です。
建物の状態や立地によって費用は大きく変わるため、現地を確認してもらうことが重要です。
この段階でしっかりと追加費用を確認することが、後々のトラブルを避けることに繋がりますよ。

2.解体準備

業者が決まったら、近所の方への挨拶とライフラインを停止する準備を進めます。
これは解体工事がスムーズに進むために、また、トラブルを避けるために必須のステップです。
また、解体工事で水道を使用する場合もあるため、業者に確認しながらライフラインの停止手続きを進めてください。

3.解体工事

解体工事は、足場や養生の設置から始まり、残置物や内装の撤去、そして建物本体の解体に至るまで、多くのステップを含みます。
特に、養生が不十分だと、近隣住民からのクレームが発生する可能性があるため、施主としての確認も怠れません。
また、解体工事は天候にも左右されるため、雨天時の対策や安全対策もしっかりと考慮する必要があります。

4.廃材処理

解体工事で出る廃材は産業廃棄物として処理しなければならず、不法投棄や野焼きは罰則があるため注意が必要です。
解体業者には、廃棄物の処理状況を確認するための書類であるマニフェストを提出してもらい、適切に廃棄物が処理されているか確認しましょう。

5.整地

建物の解体後は整地作業が必要です。
整地作業は土地を平らにし、きれいにするための工事です。
整地をすることで土地の売却価格が上がる可能性や、買い手が見つかりやすくなる可能性があるため、解体工事後は整地作業を依頼しましょう。

□空き家の解体費用を抑えるためのポイント

空き家の解体費用は金額が大きくなりがちですが、2つのポイントを押さえることで費用を抑えられます。

1.補助金の活用

空き家の解体費用は高額になる可能性が高いですが、各地方自治体では補助金制度を設けています。
この補助金を活用することで、費用を大幅に抑えられるのです。
ただし、補助金の申請には一定の条件がありますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

2.解体時期の選定

解体工事の時期によっても費用は変動します。
例えば、業者が忙しい時期や梅雨の時期は費用が高くなる可能性が高いです。
また、暑さが厳しい夏や雪が激しい季節は費用が高騰しやすいのです。

逆に、閑散とした時期や作業員の負担が少ない時期に解体工事を行うことで、費用を抑えられます。
ほかにも、12月~3月の繁忙期は避けるべきでしょう。

□まとめ

一般的に、空き家の解体費用は坪3~8万円ほどですが、家の構造や作業の複雑さによって変動します。
実際に解体する場合、見積もりから始まり、解体準備、解体工事、廃材処理、整地へと移っていきます。
解体時期の選定をしっかり行い、補助金を活用して安心して解体できるようにしてくださいね。

当社はお客様のご要望に沿って、空き家や使用していない土地の活用法を提案いたします。
空き家でお困りのことがある方は、気軽にご相談ください。

監修者情報

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アーバンネットワーク株式会社
松本 幸治

代表挨拶