空き家を掃除せずに放置するとどうなる?掃除の方法とポイントをご紹介!

ニュースでもよく取り上げられている「空き家」。
年々空き家が増えているため、最近では「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案」が公布されるといったこともありました。
そのため、空き家の所有者は、空き家を掃除して適切に管理できるようにしておく必要があります。
では、空き家を掃除せずに放置するとどうなるのでしょうか。

□空き家を掃除せずに放置するとどうなる?

1.湿気がこもる

締め切った家の中は、湿気がこもります。
湿気は、カビやシロアリの発生原因となるため、家具や建材にとって悪影響です。
空き家の老朽化を防ぐためにも、窓やドアを開けて換気する必要があります。

2.雨漏りしていても気づかない

家を建てた当時は綺麗でも、築年数が経つにつれて老朽化していきます。
老朽化の中には、壁にひび割れができたり、塗装が剥がれたりさまざまですが、これらは雨漏りが発生する原因につながります。

もし、掃除せずに放置していたら、久しぶりに様子を見にきた時に雨漏りが発生しているなんてこともあるでしょう。
最初は小さな雨漏りでも、徐々に進行すると建材が腐敗して大きな被害につながるので対処が大変です。
そうならないように、掃除に行って、トラブルを早めに発見できるようにすることがお勧めです。

3.法的措置を受ける可能性がある

空き家を適切に管理しなければ、腐敗・劣化が進み、倒壊する可能性があります。
また、シロアリや害虫などが発生する原因にもつながります。

2015年に、「空き家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されて以降、適切な空き家の管理が行われていなければ、法的措置を受ける可能性があることをご存知でしょうか。
2023年3月には「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案」が提出され、6月の参議院本会議で可決、2023年6月14日に公布されました。

これにより、空き家を適切に管理していなければ、自治体がその空き家を「適切な管理をしていない空き家」として認定します。
認定された場合、自治体は、改善させたり空き家の解体・撤去を行ったりすることができます。
また、その空き家の所有者は、特別措置が解除されるため、固定資産税を今までの6倍支払わなければなりません。

このように、空き家を掃除せず放置していると、所有者にとってマイナスなことしか起こりません。
そのため、空き家を掃除して、トラブルを未然に防げるようにすることが大切です。

□空き家の掃除はどのように行うべき?

空き家と言っても、自分が所有している不動産であることには変わりありません。
放置すればするほど、家の中に湿気がこもったり、雨漏りの被害に遭ったりしてしまって、財産の価値が知らず知らずのうちに下がって行ってしまいます。
そのため、定期的に掃除をする必要があります。

ところで、掃除にはどのような道具が必要なのでしょうか。
代表的な掃除道具としては、以下の4つが挙げられます。

・ぞうきん
・バケツ
・ほうき
・チリトリ

あると便利なアイテムは、以下の4つです。

・軍手
・室内用シューズ
・コロコロ
・脚立

長期間掃除せずに放置している空き家の場合は、そこらじゅうが埃まみれになっています。
裸足で歩くと、すぐに足の裏が真っ黒になってしまうので、室内履きの靴を持っていると便利です。
また、天井や電気、壁の上部を掃除する場合は、脚立を準備しておくことをおすすめします。

□空き家の掃除のコツについて

ここまで空き家の掃除に必要な道具についてご紹介しました。
必要な道具がわかった後は、どのように掃除を進めるのかを知ることが大切です。
ダラダラ続けてしまうと、モチベーションも下がって効率良く作業を進められないので、ここでご紹介する空き家の掃除のコツについて参考にしてみてください。

*粗大ゴミから片付ける

掃除をしようと思っても、周囲が散らかっていたり、足の踏み場がなかったりすると、掃除できませんよね。
また、作業するスペースが広い方が効率的に動けるので、まずは作業スペースを確保するためにもゴミを片付けるところから始めましょう。

とはいえ、粗大ごみは物理的にも分別のルール的にも、普通のゴミより処理が難しいため、作業は止まりがちになるもの。
そうなると、モチベーションも下がってしまいますよね。

もし作業が止まりそうになったら、作業手順にこだわらずに小さなゴミから片付けることをおすすめします。

*一番簡単な作業から行う

これは、空き家の掃除に限らず、モチベーションが下がった時の対処法として挙げられます。
例えば、運動をして汗をかいた後に長時間休むと、体が冷えますよね。
それは、物理的に運動の効率が下がると言えます。

このように、掃除も効率が下がるほど作業を止めるのはおすすめできません。
作業を止めるのではなく、適度な休憩をはさんだり、作業内容を切り替えたりして作業を行いましょう。

□まとめ

今回は、空き家を所持している方に向けて、空き家を掃除せずに放置するとどうなるのかについてご紹介しました。
空き家を掃除せずに放置していると、家の中に湿気がこもったり、雨漏りの被害に遭ったりしてしまいます。
そうならないためにも、空き家を掃除することが大切です。
また、掃除する際は、粗大ゴミから片付けたり、モチベーションが下がったら違う作業を行ったりするように作業効率を考えて行うことをおすすめします。

監修者情報

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アーバンネットワーク株式会社
松本 幸治

代表挨拶