空き家のレンタルスペースとは?メリット・デメリットもご紹介します!

空き家問題の解決に効果的として注目を浴びている、空き家の「レンタルスペース」。
名前自体は聞いたことがあっても「どのようにするのか」「どのようなメリットがあるのか」気になりますよね。
そこで今回は、空き家のレンタルスペースについてご紹介します。

□空き家のレンタルスペースとは?

そもそも、レンタルスペースとは、「空間を借りる」ことです。
その「空間」を借りる対象は空き家で、使用用途は、誕生日会、推し会、セミナー、演奏会で利用したり、空き家を居住空間として利用したりするなどさまざま挙げられます。
時間単位で料金が発生するので、その料金を収入として得ることが可能です。

また、民泊との違いは、サービスの違いが挙げられます。
民泊は1日単位で宿泊させるサービスですが、レンタルスペースは時間単位で利用できるサービスです。
加えて、民泊を開業するには「開業届」が必要で、旅館業法や民泊新法などに従って経営する必要があります。
対して、レンタルスペースは、「スペースを提供する」のみで民泊よりも手軽に始められます。
泊まることを目的とした方だけではなく、友達と集まって遊んだり、少しの時間休憩したりすることを目的としている方のニーズに向けたサービスになります。

□空き家をレンタルスペースとして活用するメリット・デメリットとは?

上記では、空き家のレンタルスペースについてご紹介しましたが、「開業届が必要でも民泊の方が良いのではないか」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そこでここからは、空き家をレンタルスペースとして活用するメリット・デメリットについてご紹介します。

*メリット

1.初期費用が安い

空き家は、「空いたスペースを貸し出すサービス」であるため、空間や場所を用意するだけで誰でも始められます。
コンセプトを立てたり、特定のユーザーにきてほしいという希望があったりする場合は、そのコンセプトに合った準備が必要です。
ただし、そうでなくても良い場合は、大変な準備を必要としない場合があります。
必要な設備が決まっているわけではないので、「空いているスペース」を提供するだけで収入を得られます。

2.幅広いニーズを確保できる

民泊であれば思うように経営がうまくいかない場合は、経営方針を変えていく必要がありますが、レンタルスペースはそのような心配は必要ありません。
例えば、「一泊したい」方、「友達・恋人と誕生日会を開きたい」方、「推し会を開きたい」方、「少し休憩したい」方などさまざまな方が、さまざまな利用目的を持って利用できるのです。

3.ニーズに合わせて柔軟に対応できる

他の空き家活用方法にも共通していますが、実際に運用してみて初めて「顧客のニーズ」がわかります。
構想では若い人をターゲットにしていたものの、実際レンタルスペースを開いてみたら幅広い年齢層に使ってもらえている、と言ったようなこともあるでしょう。

そのため、最初からコンセプトを決め切ってしまったり、大掛かりな仕掛けを用意したりするのではなく、顧客のニーズに合わせて段階的に対処することをおすすめします。
そうすることで、顧客のニーズに沿った使い心地の良いレンタルスペースが完成します。

*デメリット

1.立地に左右されやすい

利用目的の幅が広いレンタルスペース。
その反面、立地によって使用するのが難しい場合も挙げられます。

例えば、静かな住宅街に空き家があって、そこをレンタルスペースとして開いているとしましょう。
静かな住宅街で大人数で騒いだり、パーティーを開いたりするとなると、近所の方に迷惑がかかります。
また、田舎の空き家の場合は、会議目的で頻繁に使用されることは少ないでしょう。
そのため、立地によっては安定して利用され続けるのは難しいということを把握しておいてください。

2.時間貸しにリスクがある

前項で、時間単位で借りられる利用者にとっては、「いつでも、好きな時に」使えるので、大きなメリットと言えます。
しかし、経営している側からすると、「毎月安定して収入を得られない」というデメリットが挙げられます。
利用者が多ければ多いほど、収入が比例して多くなるので、コンセプトや集客方法の面で工夫が必要です。

□空き家をレンタルスペースにするときの注意点について

空き家をレンタルスペースにするときの注意点。
それは、集客方法とセキュリティです。

レンタルスペースにきてもらうには、レンタルスペースを始めたことを知ってもらう必要があります。
集客方法としては、SNSやレンタルスペースに限定したマッチングサイトに登録することが挙げられます。

使用後に片付けや清掃を行ってもらうように規約として設けていても、元通り完璧にしてもらうのは不可能です。
そのため、自分で定期的に確認するか、業者に清掃を依頼することも検討する必要があります。

□まとめ

空き家をレンタルスペースは、気軽に始められて、幅広い年齢層のユーザーに使用してもらえるというメリットが挙げられます。
ただし、立地や毎月安定して収入を得られないというデメリットも挙げられます。
そのため、空き家をレンタルスペースとして利用する際は、顧客のニーズを把握したり、集客の際に工夫したりすることが大切です。

監修者情報

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アーバンネットワーク株式会社
松本 幸治

代表挨拶