実家を売却するタイミングはいつが良い?おすすめのタイミングをご紹介!

仕事の都合で実家を出ないといけない、結婚して引越しをする、などの理由で実家の売却を考えている方はいらっしゃいませんか。
実家を売却する時に大事なのは、タイミングです。
今回では、実家を売却する時のポイントについてご紹介します。

□実家を売却するタイミングはいつが良い?

親が健在の間に売却するのか、相続後に売却するのか、家の状況や社会情勢によって判断するのかなど実家を売却するかどうかについて様々な基準があります。
売却のタイミングは一概におすすめの時期があるというわけではなく、それぞれの状況に合わせて売却するタイミングを選ぶことが重要です。
ここでは、実家を売却するタイミングについてご紹介します。

*親が健在の時に売却する

親が実家を使用していない場合、実家の所有者は親の場合が多いため、健在の間に売却すれば、スムーズに売却を行えます。
さらに、親が健在であるときに売却すれば、3000万円以上の利益が出ない限り、特例により非課税の対象とされます。
またこの特例は、親の死後に相続してからも3年間、利用できます。

デメリットは、健在であっても後見人の手続きが必要な場合には、簡単に売却することができない点です。
後見人の手続きが必要な場合とは、親が認知症である場合などです。
認知症の者には、意思能力が認められていないため、契約が無効になります。
後見人が手続きを行う時には、家庭裁判所に申請しなくてはならず、簡単に売却できません。
また、親が健在であっても、入退院を繰り返していたり、老人ホームから退所の必要があるなど少しでも実家を使用する可能性があれば、売却できません。

*相続後に実家を売却する

相続後に売却する一番のメリットは、実家の維持費を支払う必要が無くなるという点です。
実家を空き家として使用せずにおいていた場合、固定資産税や修繕費用などがかかります。
また、費用だけではなく、定期的に手入れをする必要もありますが、売却すればその必要が無くなります。

*景気に合わせて売却する

不動産市場が好調の時に売却することで、同じ状態でも高く売却できます。
これは、国土交通省が毎年発表する公示時価や不動産価格指標によって不動産の金額が変動するためです。
また、不動産市場だけでなく、購入者の購買欲が高まっている時期には売却しやすいです。
具体的には、新生活が始まる4月に向けて2月や3月は特に購入希望者が増加し、5月や6月は購入希望者が減少します。
購入希望者の多い時期に合わせれば、売却しやすいでしょう。

*金利が低い時に売却する

金利が低いと購入者が購入しやすいため、売却の良いタイミングと言えます。
家を購入するときに多くの人は、ローンを組んで購入するため、その時の金利が低ければ購買者はローンが組みやすいためです。

*築年数が浅い間に売却する

築年数が浅い建物の方が、素早く高く売却できます。
木造建築は20年以上経過すると、不動産としての価値はゼロになると言われています。
したがって20年以上の不動産は土地のみの金額で売却されるため、その分安くなってしまいます。
築年数が経つほど、維持管理費もかかりやすくなり、リノベーションをするとしても費用がよりかかるため、売却できる状態であれば、築年数が浅い間の方が高く売却できます。

□実家を売却する際のポイントとは?

ここでは、相続後の売却の場合と所有者が健在の間に売却する場合に分けてポイントを解説します。
相続後に売却する際の注意点は3つあります。

1つ目に売却前に片付けをすることです。
貴重品や大きなタンスなどを処分するには時間がかかりますので、事前に時間の確保をしておきましょう。

2つ目に、周囲の人に連絡しておく必要があることです。
所有者が自分一人の場合でも土地が先祖代々所有していたものであったり、親族が買い取りを希望する場合があります。
また、売却ではなく、不動産会社に買い取りしてもらう方法もあるので、トラブル回避のためにも、全員が納得した方法を取れるように話し合いましょう。

3つ目に、名義変更についてです。
売却の際には、親から自分名義に変更しなければ、売却をスムーズに行えない可能性があります。
名義変更のための書類をそろえるためには時間がかかるため、計画的に行いましょう。
また、名義変更時に登録免許税が発生することも把握しておきましょう。

親が健在な場合の売却については、前述したように、今後使う可能性がないか確認しておくことや、購入額の分かる資料を用意しておくことが必要です。
家の売買契約書や、建物の請負契約書などの購入額がわかる資料があれば、売却時の税金を安く済ませられる可能性があるためです。

□実家を売却する際の注意点

売却する際には早めに売却すること、実家を放置しないことに注意しましょう。
死後に相続した場合、特例を受けられる期限が制限されていることや、親が健在でも後見人の手続きが必要であれば余計な費用と手間がかかります。
また、実家を空き家として放置することで、家の劣化が進み、売却に踏み切った時には売却不可の状態になってしまうこともあります。

□まとめ

実家の売却は、タイミングによって値段も手間も大きく変わってきます。
家の状態や特例が受けられるタイミングかどうかなどを確認して、一番お得に売却できるときに売却することがおすすめです。
売却について不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

監修者情報

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アーバンネットワーク株式会社
松本 幸治

代表挨拶