雨漏りのクレームが来た方へ!責任は賃貸オーナーにあるのかについて解説!

「雨漏りに関するクレームが来たが責任はだれにあるのだろうか」
「賃貸人の修繕義務について知りたい」
「1階から雨漏りする原因が分からない」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。

賃貸経営をする上で、このような疑問はつきものでしょう。
そこで今回は、上記の疑問を解決する情報をお届けします。

□賃貸の雨漏りは誰に責任があるのかについて

皆さんは、賃貸住宅で雨漏りが起こった際の責任はどうなるのかについてご存じでしょうか。
トラブルなどを未然に防ぐためにも、責任の所在については正しく把握しておくことが大切です。
ぜひこの機会にチェックしておきましょう。

基本的には、責任は大家が負うこととなっています。
賃貸に入居する人は、毎月大家に定められた額の家賃を納めていますよね。
しっかりとこの義務を果たせている場合には、貸主側にも、問題なく賃貸物を使用できる状態を維持するという義務があります。

しっかりと家賃を納めているのに賃貸物に不備があっては不公平ですよね。
決められた金額を納めている以上、不備なく十分に賃貸物を使用できないというのはおかしな話になってしまいます。
また、住民からのクレームも多発してしまうでしょう。

このことは、しっかりと法律でも定められています。
賃貸物件で欠陥が発生したり、十分に使用できなかったりという状態になった場合には、それを修繕する必要があります。

しかし、必ずしも大家側に修繕義務があるという訳ではないです。
場合によっては、借主側が責任を負わなければならないこともあります。
では、どのような場合に、借主側が責任を負わなければならないのでしょうか。

それは、借主の過失による場合です。
明らかに借主の行動のせいによって雨漏りが発生してしまった場合には借主側が修繕する必要があります。
具体的な借主の過失にはどのような例があるのでしょうか。

1つ目は、天井や壁に穴をあけてしまったというものです。
これは、借主側の責任となります。

2つ目は、排水溝を詰まらせてしまったというものです。
どれだけ貸主側が物件の管理を徹底していたとしても、借主のこのような過失は防ぎようがありませんよね。

3つ目は、掃除を怠ったことによって水などがあふれ、浸水してしまったというものです。

以上のような場合には、借主側に責任があるとみなされ、借主側の負担となります。
以上が、責任はだれにあるのかについてでした。

□賃貸人の修繕義務について

ここまで、誰に責任があるのかについて解説しました。
理解が深まったのではないでしょうか。
そこで続いては、賃貸人の修繕義務について解説します。

先程、修繕義務は法律でも定められていると解説しました。
民法の601条によると、賃貸人には、賃借人に対して、物件を使用収益させるべきという義務があります。
この義務を実現させるために、万が一物件に不具合が起こったときには、使用収益ができるよう正しい方法で修繕しなければなりません。
たとえば、物件を賃貸している場合に雨漏りが発生したら、賃貸人は速やかに適正な方法で修繕する必要があります。

以上が、修繕義務についてでした。

□1階から雨漏りする原因について

ここまで、責任はだれにあるのかについてや、修繕義務について解説しました。
そこで最後に、2階建て以上にもかかわらず1階から雨漏りする際の原因について解説します。
1階からの雨漏りの原因が分からずお困りの方はぜひチェックしてください。

1階での雨漏りの原因の多くは、上の階の雨漏りや配管の水漏れです。
まだ1階での雨漏りを経験されていない方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方は、「1階から雨漏りすることなんて本当にあるのだろうか」と思われるでしょう。

しかし、1階からの雨漏りは決して珍しいことではありません。
経年劣化によっても発生します。
築年数が経つと、コンクリートに亀裂が生じてしまう場合がありますよね。

経年劣化によって亀裂が生じると、1階から雨漏りが見つかることがあります。
また、2階のサッシ周りからの浸水によっても雨漏りが見つかることがあります。

ここで注意しておきたいのは、1階からの雨漏りは必ずしも上の階が原因というわけではないということです。
そのため、上の階の住人とのトラブルを防ぐためにも、正しい原因解明が必要です。
まずは応急処置を行い、そのあとに適正な方法で修繕を行いましょう。
以上が、1階から雨漏りする原因についてでした。

このように、賃貸経営において雨漏りなどのトラブルはつきものかもしれませんが、正しい対処方法を知っておかないとトラブルに繋がってしまいます。
賃貸経営をうまく行うためにも、トラブルが発生した際に迅速に対応できるようにしておきましょう。

□まとめ

今回は、賃貸経営している方に向けて、雨漏りのクレームに関する疑問を解決する情報をお届けしました。
また、1階の雨漏りの原因についても明確になったのではないでしょうか。
今回の情報を活用し、賃貸経営をしてくださいね。

監修者情報

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アーバンネットワーク株式会社
松本 幸治

代表挨拶