空き家をリフォームするメリットとは?リフォームで使える制度もご紹介!

近年、社会問題にもなっている空き家を放置するとどうなるのか。
さまざまな罰則が課されるのですが、それだけではありません。
今回は、空き家を放置するリスクと、空き家をリフォームするメリット・デメリット、リフォームした際に使える制度についてご紹介します。
空き家を放置している方は、この記事を参考にしてください。
 

□空き家を放置するリスクとは?

 
年々増えている空き家。
中でも社会問題になっているのは、長い間放置された空き家です。
「なぜ社会問題になっているのか」疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
 
それは、空き家を放置すると、住宅が劣化して倒壊のリスクが高まったり、犯罪の温床になったりしやすいためです。
また、換気されないので、室内に湿気が溜まり、カビや虫が発生しやすいというリスクもあります。
 
住宅が建てられている土地は、「住宅地の特例」が適用されており、固定資産税が本来の6分の1に軽減されています。
そのため、空き家を解体せずにそのまま放置する方が固定資産税を支払う額が少なくて済むため、空き家をそのまま放置する方が増えたのです。
 
そこで、2014年に「空き家対策特別措置法」が成立し、適切な管理が行き渡っていない空き家は行政が「特定空き家」に指定できることになったのです。
「特定空き家」に指定されると、固定資産税がこれまでの6倍に跳ね上がり、多大な税金を支払うことになります。
そうならないためにも、空き家をリフォームしたり、更地にして売却したりすることが対処法として考えられます。
 
とはいえ、中には売却しない方法で、これまで通り空き家を所持しておきたいという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方におすすめなのが、空き家をリフォームすることです。
では、どのようなメリット・デメリットが挙げられるのでしょうか。
 

□空き家をリフォームするメリット・デメリットとは?

 

*メリット

 
1つ目は、資産価値が増加することです。
空き家は、日常的に窓を開けて入れ替えることがないため、湿気が内部に溜まりやすい状況になっています。
上述したように、特に木造住宅の場合は、木材が傷みやすく、湿気によってカビや虫が発生するリスクがあります。
さらに、状態はひどくなくても、壁紙は徐々に汚れています。
 
そこで、劣化した住宅をリフォームすると、「資産」としての価値がアップします。
また、その住宅に住むとなった場合も、快適に暮らしやすくなります。
 
2つ目は、倒壊や犯罪のリスクを抑えられることです。
上述した通り、空き家を放置すると、倒壊したり空き巣などの犯罪に繋がったりするリスクがあります。
万が一倒壊してしまうと、ご近所に迷惑がかかり、誰かに損害を与えてしまうと責任を追う事態に発展してしまいます。
リスクを避けるためだけではなく、誰かがいつでも住めるように老朽化している住宅をリフォームしておくことで安全性を確保できます。
 

*デメリット

 
上記のようなメリットがある中で、「費用がかかる」というデメリットが挙げられます。
空き家を長年放置していると、一部を修繕するだけではなく、フルリノベーションする必要があるケースが多いです。
特に、1981年よりも前に建築された住宅の場合、旧耐震基準をもとに設計されているので、耐震補強を行う必要があります。
 

□空き家のリフォームで使える制度とは?

 
ここまで、空き家を放置するリスクと、リフォームするメリット・デメリットについてご紹介しました。
空き家をリフォームすることのデメリットとして、「費用がかかる」ことが挙げられるのですが、リフォームで使える制度を利用することで、費用の負担が軽減する可能性があります。
 

*自治体からの補助金

 
自治体からの補助金を受け取るには、各自治体で指定されている条件を満たす必要があります。
例えば、市税を滞納していないこと、断熱化・耐震化のリフォームであることなどが挙げられます。
 
自治体によって、地域の空きや問題が解決するというメリットがあるため、申請を行えば積極的に支援してくれるケースが多いです。
各地方自治体で独自に実施する支援制度があるので、各自治体のホームページを確認してみましょう。
 

*国からの補助金

 
国の各省庁に申請することで、条件に当てはまっていれば補助金を受け取れます。
例えば、環境省では、断熱在や高断熱サッシの入れ替えによって15%以上の省エネ効果があると認められた場合、対象経費の3分の1の補助金が支給されます。
経済産業省では、断熱パネルを使うリフォームを行うと、補助対象経費の50%分で、戸建上限額200〜300万円が支給されるものもあります。
 
このように、さまざまな補助制度があるので自分の住宅は受け取ることができるのか確認してみましょう。
また、自分で申請するもの、施工会社によって申請するものなど、さまざまな申請方法にも条件があるので注意してください。
 

□まとめ

 
今回は、空き家を放置するリスクと、リフォームするメリット・デメリットについてご紹介しました。
空き家の中でも、特に老朽化の激しい住宅を放置している場合は、すぐに対処するようにしましょう。
放置することで、住宅が倒壊したり、室内にカビや虫が発生したりするリスクがあるので、ご自身だけではなく、ご近所の方にも迷惑がかかります。
また、「空き家対策特別措置法」に指定されると、固定資産税を今までの6倍支払う必要があるので、金銭的にも負担がかかると言えます。
上記のような負担がかからないようにするためにも、リフォームをすることをおすすめします。

監修者情報

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アーバンネットワーク株式会社
松本 幸治

代表挨拶