実家の処分はどうする?放置するとどうなるのかについても紹介します!

両親が亡くなったり、両親と一緒に暮らすことになったりした場合には、実家を管理しなければいけません。
その際には適切な処理が必要になりますが、その処分方法について正しく理解できているでしょうか。
 
今回は、実家を処分する方法や、放置することの危険性について解説します。
ぜひ最後までお読みください。
 

□実家の処分をどうするかについて

 
実家を処分する方法としては、主に3つ存在します。
 

*相続

 
実家を存続させる場合には、相続することが一般的な方法でしょう。
相続後に家族で住んだり、賃貸として他人に貸したりできるため、使い方の幅は広がります。
 
しかし、遺産相続にはある程度の手間がかかるということを理解しておくことが大切です。
相続の方法については後ほど説明しますので、そちらを参考にしてみてください。
 

*売却

 
相続する家族が実家はいらないと考えるのであれば、売却を検討すると良いでしょう。
売却することによってまとまった額のお金が手に入りますが、生前に売却する場合にはデメリットも存在します。
 
例えば、高齢による事故や孤独死などの観点から、賃貸住宅を借りるのが難しい場合があるのです。
また、家財整理にも時間や手間がかかるため、面倒に感じる方も多いでしょう。
 

*賃貸に出す

 
実家は必要ないけれど、売却したくはないという場合には、賃貸物件として貸し出すのもおすすめです。
管理に手間がかかりますが、借り手が見つかると一定の家賃収入を得られます。
 
物件の管理を管理会社に委託するという方法もありますが、その場合には費用がかかることを理解しておきましょう。
これら3つの方法には、それぞれ良い部分と悪い部分があるため、自分や家族に最も適していると感じる方法を選ぶことが大切です。
 

□空き家を放置するとどうなる?

 
空き家となった実家を処分せずに放置するとどうなるのでしょうか。
放置すると以下のような状態になる可能性があるので注意が必要です。
 
1つ目は、建物の倒壊です。
家は普段から使用していなければ急に老朽化が進みます。
 
そのため、空き家の状態で放置していると、地震や台風などで建物が倒壊したり屋根の瓦が飛んでいったりしてしまうのです。
それらによって人や物に影響を及ぼす可能性があるので、注意しましょう。
 
2つ目は、空き巣です。
家が放置されていることを空き巣に知られてしまうと、その被害に遭う可能性があります。
家電や家具などを盗まれたり、部屋を荒らされたりすると、非常に迷惑でしょう。
 
また、その家を賃貸に出したり売却したりする場合には、荒らされた部分を修理しなければならないため、金銭的にもデメリットになります。
 
3つ目は、動物が住みつくことです。
家が管理されていないことによって動物が住みつくと、そのフンや体臭などによって周囲に悪臭をまき散らしてしまいます。
動物を駆除するためには専門の会社に依頼する必要があるため、ここにもお金がかかるでしょう。
 
4つ目は、樹木の越境です。
これは、庭がある家の場合に注意が必要になります。
草木の成長は早いため、その管理を放置していると、あっという間に隣の家の敷地に侵入してしまいます。
 
近隣トラブルを避けるためには、家だけではなく庭の管理も怠ってはいけません。
 

□実家の土地相続の流れ

 
実家の土地を相続することになった場合には、決められた手続きをする必要があります。
ここでは、その流れについて解説します。
 
実家を所有していた両親が亡くなった場合には、まず遺言書を確認しましょう。
遺言書が見つかった場合には、そこに記載されている通りに遺産を分割します。
 
もし遺言書がない場合には、遺産分割協議が必要です。
ここでは、法定相続人が全員参加し、遺産の分割割合を話し合います。
 
協議をして相続の内容が決まった際には、法務局に行って不動産の相続手続きを行います。
それによって土地の名義変更ができ、相続は完了です。
 
ここで注意したいのが、相続登記の期限です。
2024年4月以降は、不動産の取得を知った日から3年以内に相続登記を行うことが義務付けられます。
そのため、相続することを確認したらすぐに相続登記を行うことをおすすめします。
 
また、実家の土地を相続したくない場合の選択肢も覚えておきましょう。
相続したくない場合には、相続放棄という方法を活用しましょう。
これは、遺産相続の権利を一切手放すというものです。
 
ただし、相続が発生したことを知った日から3ヶ月以内に、家庭裁判所で申し立てを行う必要があることに気をつけてください。
また、土地のみを相続放棄することはできず、相続放棄する場合には現金や証券などの全ての遺産相続の権利を失うということを理解しておきましょう。
 

□まとめ

 
今回の記事では、実家を処分する方法や、放置することの危険性について解説しました。
実家を空き家のまま放置することには多くの危険性が潜んでいるため、実家は適切に処分することが求められます。
何かお困りのことがある場合には、お気軽に当社までご相談ください。

監修者情報

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アーバンネットワーク株式会社
松本 幸治

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