賃貸の空室はこれからも増えるのか?原因や対策方法も解説!

現在、賃貸の空室が増加していることをご存知でしょうか。
コロナ禍で、賃貸の空室はどんどん積み上がっている状況です。
この記事では、賃貸市場の今後の流れ、賃貸の空室が増加している原因や対策について解説していきます。

□賃貸の空室状況が増加している?今後の流れを予測します!

賃貸の空室は、現在から2021年の9月まで増え続けてきました。
コロナによって、賃貸需要が減少し、空室が増え続けた原因としては、3つあります。

1つ目は、外国人向けの賃貸需要が消失したことです。
総務省によると、コロナによって東京からの転出者は急激に増加し、そのほとんどは外国人の帰国によるものです。
日本以外にもコロナの影響でテレワークを実施している企業が大勢あります。
仕事のために日本に来ていた外国人は、わざわざ日本に滞在する理由がなくなり、帰国する人が増えた結果、空室が増えています。

2つ目は、企業業績悪化やテレワークの普及によって実家に戻る単身社会人の増加です。
コロナによって、業績が悪化した企業は膨大な数に登ります。
ボーナスをカットしたり、社宅を解約して家賃補助制度を無くしたりする企業もあります。
これによって、一人暮らしを断念して、実家に戻る社会人が増えています。

また、感染対策として、テレワークが普及しました。
テレワークがほとんどになると、一日中家にこもることが多くなります。
WEB会議が行われても、仕事の要件だけで終わり、人と会話することが激減しました。
孤独を感じ、家族とのつながりを求めて、実家に帰る人が増えています。

3つ目は、オンライン講義によって実家に戻る大学生の増加です。
大学でも、オンライン講義がほとんどになりました。
よって、大学の近くにマンションを借りて通学する必要がなくなり、マンションを引き払って実家に戻る大学生が増加しています。

現在、コロナウイルスのワクチン接種は進み、徐々に感染者が減少しています。
今後は対面によるコミュニケーションも増えていくでしょう。
しかし、WEBコミュニケーションは便利な点も多くあり、対面コミュニケーションとWEBコミュニケーションが併用されていくでしょう。
対面が増えることで、賃貸の空室増加は一旦ストップします。

しかし、対面だけだった頃と比べて、会社や大学で対面式とWEB式が併用されることで、わざわざ出向く回数が減り、近くに家を借りる人は減少しています。

また、コロナ禍では国民への10万円給付やGOTOキャンペーンなど様々な政策が行われてきました。
これらは全て国が負担しているため、国の債務は膨大に膨らんでいます。
今後コロナが終息すると、一時的に景気がよくなるかもしれませんが長くは続かないでしょう。
膨大な債務を抱えた日本の経済状況は悪化していき、賃貸市場も上向く可能性は低いでしょう。

□コロナの影響以外にも要因はある?大家さんが対策できることを紹介します!

賃貸の空室が埋まらない原因として、「築年数が古い」「設備が充実していない」「家賃が相場より高い」「募集活動が不十分」「管理が行き届いていない」などが挙げられます。
空室対策としては、三段階あります。

はじめに、物件に付加価値をつけることです。
リフォームして、キッチンを新しくしたり、畳をフローリングに変えたりすることで、付加価値が向上するでしょう。
中でも人気のあるインターネット無料の導入がおすすめです。

次に、家賃を下げることです。
物件によって、付加価値をつけることが難しい場合があります
その場合は、物件の家賃を下げることで入居率が改善できるかもしれません。
家賃を下げることに抵抗がある方は、敷金や礼金などの初期費用の見直しをするという方法もあります。

最後に、売却です。
付加価値をつけたり、家賃を下げたりできない場合は、思い切って売却することも重要です。
コロナによって、激減した需要がすぐに回復することは難しいです。
空室が続き、キャッシュフローが赤字になるという場合は、売却した方が良いかもしれません。

空室状況を改善するために、試行錯誤してみましょう。

□賃貸経営に未来はあります!工夫次第で経済は好調になります!

コロナ収束後も賃貸市場は下向き傾向になる可能性が高いと上記しましたが、未来がないわけではありません。
そんな中でもRC系ワンルームは低空室率を維持しています。

RC系とは、鉄筋コンクリート造りのことを指します。
骨組みに鉄筋が使用され、鉄筋の中にコンクリートを流し込んだ構造になっています。
鉄筋とコンクリートは相性が良く、優れた耐震性を維持できます。
コストがかかる分だけ、マーケットリサーチに基づいて作られているため、好立地の物件がほとんどです。

コロナによって、賃貸の供給過剰であっても、低空室率を維持している賃貸もあります。
入居者のニーズを理解し、適切な家賃設定を行うことで未来は見えてくるでしょう。

□まとめ

今回は、賃貸市場の今後の流れ、賃貸の空室が増加している原因や対策について解説しました。
コロナによって、厳しい状況に置かれている業界は数多くあります。
しかし、そのような状況がいつまでも続く訳ではなく、工夫して今を乗り切ることで必ず好景気はやってきます。
それまで、みんなで知恵を絞って踏ん張りましょう。

監修者情報

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アーバンネットワーク株式会社
松本 幸治

代表挨拶